2026年7月1日で、なや診療所は1周年を迎えることができた。
1周年を迎えることができたのは、患者さんとそのご家族、そして患者さんを在宅に繋いでくださる病院のスタッフの皆様と、在宅医療を支える皆様、こうした多くの方々のお蔭であることは間違いない。
そして、当診療所メンバーが日々の診療を支えてくれているからこそ、この日を迎えることができた。
患者さん、ご家族に生じる心の揺らぎに伴走する覚悟をこの1年間で磨く中で、自分自身の弱さや痛みと真正面から向き合ってきた。
自分と相手の価値観が異なる時、自分の中に心の揺らぎが生じたことは数えきれないほどある。
その揺らぎから目を背け、逃げたいと思ったことや、相手のせいにしようかと思ったことは1度や2度ではない。
でも、そんなことをしても、結局は自分に返ってくることは知っているし、目を背けるほどその痛みが大きくなることはずっと前からわかっている。
これまでの人生において、最終責任者ではない立場の時は、いくらでも逃げることができた。
でも、後味は悪かった。ビールが美味しくなかった。
開業をしたことで、最終責任者となり、逃げ道が断たれた。
“覚悟を決める“が日常になり、最初は相当のエネルギーを要していたが、このプロセスを1年間続けてくると、エネルギーの消耗なくできるようになった気がする。
何よりも、覚悟を決めた先にある景色がすがすがしいものであることを知った。
覚悟を決めたからと言って、抱えている課題が毎回解決するわけではない。
でも、少なくとも自分の心持ちは、やたらにすがすがしいのだ。
この景色を知ると、覚悟を決めることへの怖さは少し減り、時にはワクワクを伴う。
でも、神様はパワハラ気質があるようで、ワクワクを伴うようになると、立ちはだかる壁が高くなり、また怖くなる。
これを積み重ねた先には何が待っているのか。美味しくビールを飲めるといいなと思う。
開業してからお酒は飲めないので、自家製炭酸水が美味しく飲めるように、今日も自分の痛みと向き合うと、覚悟を決めた。
2周年を目指して、“凡事徹底”を哲学としながら、一日一日を丁寧に歩んでいきます。
今後とも、なや診療所を応援していただければ嬉しいです。